みなるのブログ

ビビりアラフィフの物思う日々

ワタシのトリセツ

 急な方向転換は、苦手。

 臨機応変は、苦手。

 

 子供の頃からずっと悩んでいたし、

 もういっそ自分は、そういう対応は出来ないキャラと思って、

 「わからなーい!」と、リーダーシップ取れる人についていくようにしていた。

 

 看護師で働いている時は、

 マニュアルにないことが起こると、とても困った。

 自分自身が、急な時に全く使い物にならないのだ。

 人体なんて、マニュアルどおりばかりじゃないのに。

 テンパってばかりで。

 いつまでたっても、先輩らしくならない。

 自分は「できない人」だった。

 先輩や同僚に沢山助けてもらいながら、

 自分は無能なのだと、痛感していたし、呆れていた。

 でも、そんな「使えない」自分だからと、捨てるわけにもいかない。

 「自分」だから、一生付き合いつづけなければいけないことに、絶望していた。

 

 最近、HSPのことを知って、これって、性格じゃないのかもと思い始めた。

 先天的な性質。

 HSPの人にはよくあることらしい。

 わたしだけじゃないの?ホントに?

 

 急なことが起こった時。

 予定にない、方向転換を、した方がいい理由もわかっている。

 別に方向転換することを、否定したい気持ちもないのだ。

 だけど、心がビックリして。

 すぐに受け止められなくて。

 しかも変に真面目だから、納得できないことに適当に返事もできず。

 結果、なかなか「わかった」と言えない。

 

 ただただ、気持ちと頭がついてこない。

 

 お願いです!

 前もって言っておいて下さい!

 (わからない時もあるだろうけどさ)

 わたし自身は、出来るだけ周りに合わせようとは思ってる。

 「この予定」と言われれば、合わせて、体も気持ちも持っていくように準備しているのだ。

 

 なので、急な方向転換は、ついていくのがしんどくて、不機嫌になるというか、もやもやするというか。

 怒りたいわけじゃないのだ。

 慌てると頭も回らなくなる。

 日頃、「考えること」自体は好きなはずなのに。

 そんな時は、情報を与えられても、脳みそをうわすべりして、ちっとも頭の中に入ってこない。

 変更後の案や予防策が浮かばない。

 いつもは先を心配して、いろいろ対策を考えるのに。

 それが出来なくて、失敗すると、さらに落ち込む。

 

 わたしは本当は、出来るだけ穏やかでいたい。

 自分にも、周りにも、優しくいたいのだ。

 でも、余裕がなくなると、そうもいかない。

 

 よくわかってる友人ならよい。

 基本的に無理な方向転換はしてこないし、そうなった時、わたしが慌てても、わかってくれる。

 日頃、わたしが気を使ったり、悪気がないのはわかってくれているから。

 だし、「今、ビックリした」と、わたしも言えるから。

 

 でも、仕事とか、よく知らない人だと。

 「融通きかない」

 「使えない」

 半ば呆れた顔で、「落ち着いて」と言われた。

 そんな時は。

 よく、わからないけどさ。

 「今、わたし、ガッカリされたんだな」って、ことだけはわかった。

 そして、その時の、なんとも言えない心の痛みは、よくおぼえている。

 

 ネガティブな時は、この世の終わりのような気がした。

 「自殺は逃げだから、しない」と、いうポリシーだけは、持っていたからここまで生き延びたけれど。

 

 自分は役立たずだから、消えちゃった方がいいのではと、何度も思った。

 

  でも、そういう性質の人には別の能力があって。

 考えたり、感じたりするのは得意らしい。

 いいところ活かせたらいい。

 急な方向転換が少ない、マニュアルどおりの仕事だってあるんだよ。

 

 今ももちろん落ち込むけれど。

 今にして、

 「それは向いてないだけだよ」と。

 言ってあげたい。

 「もっと向いてるものあるよ」と。

 言ってあげたい。

 

 最近は、ちょっと忘れていたのだ。

 わりと平和な日々だったから。

 そんな以前の「使えない自分」を。

 今の仕事は、そんなに大変じゃないから、ありがたいのだけど。

 大体マニュアル通りだし、マニュアルは大体頭に入ったし。

 イレギュラーは上司に聞けばいい。

 比較的、心穏やかに、仕事ができるから、忘れていたのだ。

 

 そんな中。

 今日、久しぶりに、急なことが起きて、ビックリしてしまったのだ。

 オタオタする、嫌な自分を見てしまったのだ。

 戸惑うし、いい歳なのにちゃんと対応できない自分に、もやもや、落ち込んだ。

 

 でも、落ち着いて。

 大丈夫。

 「向いてないだけ」だから。

 「この世の終わり」なんて、思わなくてよいよ。