みなるのブログ

ビビりアラフィフの物思う日々

写真と思い出

 母に昔、

 「好きな花は何?」

 と聞いたら、

 「すみれと、桔梗と、りんどう」

 と言った。

 山育ちの母。

 どうやら、濃い紫色の花が、好きらしい。

 

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 普段はそうそう、桔梗は見かけないのだが、

 今日、咲いているのを見つけて、

 写真を撮ったので、入院中の母に、送ろうと思う。

 

 わたしは多分、

 もともと写真が好きだったと思う。

 

 人を撮るよりは、植物や自然を撮るのことが多かった。

 …人見知りだったからな。

 

 学生の頃は、フイルムの時代で、

 現像にもお金がかかるから、

 気軽に写真も撮れなかったけど、

 ガラケーやデジカメで、写真が撮れるようになった時は、嬉しかったなぁ。

 iPhoneにしてからのデータは、

 なんだかんだずっと残っている。

 亡くなった、以前飼っていたミックス犬の笑顔や、(本当に「笑顔」なのだ)

 災害で被害を受ける前の街の景色。

 コロナ前の、マスク無しで賑やかな雰囲気の写真。

 いろいろ、思い出の場所。

 

 その時の状況や、気持ちまで思い出せる。

 画像には、力がある。

 

 いい写真とかは、

 共有したくなるよね。

 

 ただ、でも。

 最近、わたしは、

 友人の助言もあって、

 あまり、昔の思い出に、引きずられないように意識している。

 物や写真の思い出に、浸りすぎないように。

 ちゃんと自分の中で、消化したり処理できていなくて、

 ちゃんと向き合わなければいけない思い出以外は、

 あまり浸らないようにしている。

 

 もちろん、今まで、

 楽しいことも、辛いこともあったけど。

 過去は過去で、

 戻ることはできないから。

 

 これまで、真面目過ぎる自分は、

 過去の義理や、

 過去の恨みに、

 長いこと縛られて、

 今の気持ちが見えなくなりがちだったから。

 

 友人が、

 「捨ててしまった方がいいよ」

 と、言ってくれた。

 

 過去より、今、どう感じるか。

 これからどうしたいかの方が

 大事。

 

 過去へのいろいろな、こだわりは、

 「愛」でも「憎」でも、

 結局は『執着』。

 過去にあまり、こだわってもしょうがない。

 

 わたしは、今を、これからを、

 生きなくてはならないから。

 

 まず、手放せる物を、手放して。

 そうしたら一歩踏み出すことができた。

 手放す前は、手放すことが怖かったけど。

 手放した後は、生きるのが楽になった。

 

 15年以上勤めた看護職も、

 本当は、自分にとって「苦しい」と気づいたから、

 こだわりや、これまでの時間や、周りの目を気にせずに、

 辞めることができた。

 

 これまで、楽しかった過去もあるけど、

 今は今で、

 それなりに楽しいし、心が軽いので。

 大丈夫。

 わたし、思ったほど空っぽじゃなかった。

 今も、それなりに、

 立派に生きていた。

 過去にこだわらなくて、大丈夫だった。

 

 

 振り返れば。

 いろいろ愛おしい昔の写真もあるけど。

 それはそれで。

 少し、引いて見るくらいにしようと思う。

 

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 そして、

 気持ちのいい景色や、

 可愛らしい草花は、

 今、撮りたい気持ちのまま、

 撮っていきたいと思う。

 

 そして、ブログに今後も、

 載せると思う。

 

 今を、これからを生きるために、

 撮っていきたいと、思う。