みなるのブログ

ビビりアラフィフの物思う日々

余計なことを

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先日、わたしはある仕事を手伝っていた。

 

数えたり、確認することの多い作業と、

他の外回りの雑多な仕事を、少人数でこなす。

 

その時は、わたしは初めて組むAさんと一緒だった。

これまで入っていた時間帯に入れなくなったので、

今後はこの時間帯になるそうだ。

 

そろそろ数えるタイミングだったので、

「数えましょうか?それとも伝票書きますか?」

と分業の提案をした。

いつも他の人なら、

「じゃわたしはこちらをやります」と、

2人でわけあってやるので問題ないのだけど。

Aさんは、

「わたしはどっちもやったことがないんで」

とのこと。

いつも、責任が出てくる数字関係の仕事は、

一緒に入る上司がしてくれるので、

自分は外回りしか、したことがないからわからないと。

 

Aさんは、わたしより立場が上の人だった。

でも、これまでは、

たまたま上の役職の人ばかりと組んでいたらしい。

 

イラッ??

それは、

「わたしはわからないからやらない」というイミですね?

「わからないから、覚えます」じゃないのね?

こんなにハッキリ、大人に、

「協力しません」と言われたのは、

久しぶりだなぁ。

「わたしはやらないし、やりたくない。あなたがやって」と、言っているよね?

「今後もやりません」というイミですね?

 

わたしが1人でやってもできる仕事量だったのだけど。

わたしも黙ってやってしまえば良かったのだけど。

 

ただ、今回から働き方が変わるAさんは、

わたしが思うに、

今後は上の役職の人と組めなくなると思った。

 

今回この仕事をしなくても、

次回間違いなく、しなければならなくなるし、

「やってこなかったの?」と言われるだろう。

わたしですら、

「え?やったことないんだ?」

と驚いたのだから。

この少人数でまわすのに、

よくノータッチで来れたな?

うーん、上司と一緒だからって、

多分自分からも、やりたくないアピールをして、

上司にまかせて、

逃げて来たんじゃないかと思ったりもした。

 

わたしがやってしまうこともできたのだけど。

そうすれば、

次回Aさんが困るだろうことが予想できた。

(…困らせてもいいかと、ちょっと思ったけど)

なので、

目上の方に失礼かもだけど。

言うだけ、言ってみた。

 

「これまでAさんが入ってた時間は、

上の役職の人と組みやすい時間だったんですよ。

ただ、これから入る、この時間は

Aさんより上の役職の人がほとんど入らないので、

Aさんが責任者になることが増えると思いますよ。

(わからないとは言えないでしょうから)

少しでも慣れておいた方がいいんじゃないかと思いますが…?」

 

素直に聞けるか、聞かないかわからないけど、

正論を伝えてみた。

ちょっと信じてみたかった。

当事者意識が低い人だけど、

変われるものなら、変わってほしいと思ったので。

 

「〜ああ〜、そういうことかぁ〜?」

頭を抱えて、Aさんは、そう言った。

誰かに何か言われていて、

何か、思い当たるフシがあったのか。

納得したくないけど納得したような言い方だった。

そして、伝票の方をやってもらうことになった。

 

Aさんが伝票処理をしていて、

「後、それを数えて、数を確認して下さい」

とわたしが言うと、

「え〜?」と露骨に面倒くさそうな表情をした。

「やりたくない」と顔に書いてある。

ある意味、自分に正直な人だ。

 

わたしは半ば呆れながらも、

淡々と、

「えっと…、この仕事自体が、めんどくさい仕事なんですよ。」

と言った。

これまで、Aさんは、

めんどくさい部分を避けて来たのだろうけど。

責任を持ってやるなら、

このめんどくささに向き合わなければいけないし、

向き合う気がないなら、

そもそもこの仕事を外してもらった方がいい。

 

その後、何も言わずAさんは数え始めて、

意外にも早く数え終わった。

なんだ、全然できるじゃないか。

 

そうなんだよ。

世の中、

逃げられないめんどうくささは、

逆に数こなして慣れるしかないんだ。

 

意外にも、Aさんは、聞き入れてくれた気がした。

 

Aさんがどう思ったかは、実際、わからない。

小うるさいヤツと思われたかもしれないけど。

 

最後に、

「今日はありがとうございました」と

お互いにあいさつをした。

 

「ありがとうございました」と言うのは、

恒例で、いつも別に深い意味は無いけど。

 

わたしは勝手に、

Aさんの言い方が、

何となく、感謝がこもっていた気がした。

 

余計なことかもしれませんが。

Aさんのために言ったことが、

伝わっていたら、

嬉しいと思った。