みなるのブログ

ビビりアラフィフの物思う日々

カバンと持ち主

少し前から感じていたのだけど。

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カバンと、持ち主は似ているのではないかと。

 

わたし自身が、

若い頃、ぽっちゃりしていて、

何ならパンパンしていた。

カバンもパンパンだった。

若い頃、きれいなカバンやキレイな服を、

キレイに着こなす人を見て、

自分との歴然の差を感じた。

自分はどう頑張ってもスッキリ見えない。

「なんで、あんなにみんなスマートなのかな?」

と不思議でしかたなかったのだけど。

 

着こなし、とかそれだけじゃなかったんだ。

わたし自身が、

「ため込み体質」だったのではないかと思うのだ。

 

カバンがパンパンということは、

お財布もパンパンで(主にレシートとかクーポン)

とにかく、いろいろパンパンだったのだ。

とりあえず入れたものは、

何もなければそのまま入りっぱなしで。

見直したり整理することもなく。

心配だから、いろいろ突っ込んでおくのだけど。

いざという時見つからなくてまた買ったり。

たまに出すと壊れてたり汚れてたり。

そうだな。

無くし物や、忘れ物も多かった。

 

確かに部屋も片付かず、

思い出や使わないものを手放せず。

部屋もパンパンだった。

使用期限とか、支払い期限とか、更新期限とか、

忘れがちで。

いろいろ管理しきれてなかった。

周りが、今から先のことが、見えてなかった。

どちらかと言うと、

自分の中(心や頭)と、過去ばかり見ていた。

自分の身体も人生も、管理できてなかったのかな。

自分自身がいろいろパンパンだったのではないか。

 

わたし自身がの人生が、

「ため込み体質」だった気がするのだ。

不要なモノを排出できずに、

むくんでいたのではないか。

 

だから、

財布もカバンも部屋も体も

パンパンだったんじゃないか?

 

年月を重ねて生きていく間に、

財布もカバンも部屋も、

容量があることを知った。

自分の人生の時間も、有限だとわかってきた。

自分のエネルギーの容量にも限りがあると。

 

「持ちゃあいい」わけじゃないんだと。

これからの人生を生きるにつき、

残すものの優先順位をつけなくてはいけない。

 

欲しい物や気になる物を全部、

とっておけないし、その場所もないと。

そして、持っていても、管理できなければ、

無いものと同じだと。

そんなに管理できるほど、

自分のキャパシティも大きくないと。

 

財布やカバンや部屋に、

隙間なく詰め込むだけが

豊かじゃ無いこともわかってきた。

それは「使っている」とは言わないのだ。

服も、身体が、入ればいいと思っていたけど。

それは「似合う」「着こなせる」サイズではない。

キレイに着られる、適切なサイズがあると知った。

 

若い頃に、

どんなに努力しても、考えてもわからなかった、

「すてき」の正体。

「ゆとり」「適正」だったんじゃないかと思う。

 

カバンや財布を、

少しゆとりを持って使う。

洋服も、少しゆとりを持って着る。

管理しきれないものは、手放す。

これからの人生に使わなそうなものは、

思い切って、手放す。

そのかわり、管理できるものは大切にする。

カバンも少しゆとりを持って使う方が長持ちする。

時間や、場所、お金とかいろいろ

ギリギリ、パンパンにならないように、

ゆとりを考えて動く。

 

「手に入れる贅沢」と、

「持たない贅沢」がある気がする。

余白に価値があったりするのだ。

高級レストランの食事も、

お皿の余白に価値があったりする。

 

昔より大分物を減らしたのだけど。

自室の圧迫感は、まだかなりある。

わたしの持つ収納の割に、物が多いのか。

昔は収まってれば満点だったけど、

今はこの圧迫感が、時に苦しい。

この歳になるといろいろ我慢がきかないのだ。

窮屈なのは、嫌なのだ。

 

今の目標は、

もう少し部屋の不用品を整理して、

厳選した必要な物だけを買う。残す。

そして、気に入った物に囲まれて、

余白のある部屋に暮らしたい。

 

ゆとりが大事とわかったからといって、

今自分が、

スレンダーになったわけではないのだが。

 

ただ、普通体型(ギリギリだけど)になって、

カバンも普通になった。

使い込みが怖いので現金主義だけど、

レシートも定期的に捨てている。

カバンのどこに何が入っているか、

大体は把握しているつもり。

 

わたしのため込み体質は、

やや是正されたのか。

 

カバンと持ち主は似ている。

持ち主の状態が、反映されてしまう気がする。

 

その人の今の状態が、

姿や持ち物、姿勢や空気感にまで

滲み出てしまうのかなぁ。