みなるのブログ

ビビりアラフィフの物思う日々

厳しい現実

 知り合いが、お金が無くて、食べるのに困っていると知った。

 大変なことだな、と思うのと、なんとか食べられてる自分はまだありがたいと思った。

 

 人情としては、なんとかしてあげたいと思うけれど。

 少しくらい食べ物を分けても焼け石に水だろう。

 かと言って、わたし自身の生活もいっぱいいっぱいなのに、家族でも恋人でも無い人の人生は背負えない。

 共倒れしてしまう。

 ハンパな気持ちでは、助けにならない。

 

 それに、下手に食べ物をあげてしまうと、普通の人間関係じゃなくなると思う。

 「与える者」と「与えられる者」

 対等じゃ無くなるというか。

 そのうちその人にとって、わたしの顔が、お金か食べ物にしか見えなくなってしまわないか。

 依存というか、利用というか。

 言い方は悪いが、たかられるというか。

 自分の身を削ってまで、そんな関係にはなりたくないし。

 

 申し訳ないけど、家族か行政を頼ってもらうしかない。

 

 死ぬのはみんな苦しいし怖いけど。

 餓死は、なおさら辛いだろうと想像できる。

 苦しむ時間が長いし、その間も意識がある。

 看護師していたから、水分(点滴)さえあれば、結構な日数生きていられるのは知っている。

 食べたくて、食べられなくて、

 自分の体から、脂肪や筋肉が、体力が落ちていくのを実感しながら、死に向かっているのを実感しながら生き続けるのは。

 まさに、生き地獄だろうと思う。

 

 でも、きっと。

 何も変わらなそうな顔をしたこの街も、

 確実に高齢化と貧困がすすんでいる。

 たぶん、この街にも、そんな人が何人もいる。

 この街に、身近に、そんな生き地獄があるんだ。

 そして。この社会が、そういう人たちを救い切れる気がしないのだ。

 

 ごめんなさい。わたしは、何もできない。

 自分と家族が生きるだけで精一杯だから。

 

 わたし自身が大人になって生きてきて。

 

 政治や社会に詳しいわけではないけど。

 なんだか、この社会は、庶民を救ってくれる気がしないのだ。

 税金も年金も払っているけど。

 いつか何かあった時は、自分のように地味な人間は、切り捨てられる気がする。

 

 なにか。

 この社会の仕組みが、「社会の仕組みを作る一部の偉い人達」のために作られている、そんな感じがするのだ。

 …私物化?

 社会という形はとっているけど。

 自己中な大人の、ままごとのようだと思う。

 幼稚な価値観でできている気がする。   

 一部の人に、「得」「名誉」「金」が都合よく回るように出来ている。

 多分、それが至上命題なのだ。

 だから、助けきれずに取りこぼしてしまう人達が出る。

 一般人への、公平性や優しさを感じない。

 

 自分は車のタイヤを盗まれて、警察に相談したことがある。

 その時の対応で、なんだかすごくがっかりした。

 警察って、こんなもんなの?

 被害者の大半は泣き寝入りなんだ。

 何より、対応した態度に一番傷ついた。

 ただ、事務的に処理してるだけ。

 わたしのこと、心配してないよね?

 この事務処理を早く終えることしか考えていないのが見え見えだった。

 助けてもくれない。フォローもしてくれない。

 いざという時、あてにはならないものなんだ。

 そう、思った。

 対応したその人が、たまたまそうだったこともあるかもしれない。

 でも、空気感、というか。1人で出せる空気じゃない。

 体質的なものが、見える気がしたんだ。

 

 テレビとかで、偉い人達がが難しいこと立派そうに言っているけど。お腹の中は、違うよね?

 「俺に迷惑をかけないでくれ」「金が」「立場が」「評判が」そんな副音声が、聴こえてくる気がする。

 

 そんな社会の歪みは、社会が豊かで安定している時は目立たないけれど。

 これから不安定な時代を迎えると、ボロがでると思う。

 社会の仕組みが。

 実は「人々の命や財産を守ること」が目的では無かった事実が、これからの大変な世の中で証明されてしまう気がする。

 

 難しいことは、わからないけど。

 でも、動物的な、勘で。

 「この人たちは、味方じゃない」

 そう、感じるのだ。

 

 もし、わたしの生活が行き詰まった時に、助けてもらえる保証はない。

 だって、わたしは平凡な小庶民だから。

 わたしを助けても、偉い人達には、何のうまみもないから。

 だったら、偉い人達は、自分の身を守ったり、得したり、名誉を得ることにつながる人に、力を使うだろう。

 

 不景気が続いて、物価は上がり、国の借金は増えて、雇用もよくない。

 異常気象の上に、コロナに、さらに戦争?

 不安要素ばかりだ。

 

 これから、ますます、大変になる。

 

 そして、残念だけど、この国は、きっと多くの人を救いきれない。

 

 そして、その時、偉い人達が、言うのだろう。

 「自己責任」と。

 貯蓄が無いのも、備蓄が無いのも、バッテリーが無いのも、シェルターが無いのも。

 「自己責任」。 

 そう、言われて、突き放されると思う。

 ああ、もしかしたら、それすら言う前に、その人達は、大変な現状を放置して、逃げ出してしまうのではないか。

 「俺に迷惑かけないでくれ」

 そんな言葉が聞こえそう。

 わたしたちのために、戦ってくれる気がしない。

 わたしたちと、一緒に戦ってくれる気もしない。

 もちろん、一緒に死んでなんてくれないだろう。

 これまでたんまりためたお金で、自分の身の安全だけ図って逃げ出す気がする。

 

 守ってもらえる保証は、無い。

 最後はわたし達本人の運だのみじゃないのか?

 

 そんな気がする。

 残念だけど、きっとそうだ。

 

 ただ自分は。信念を持って。

 一生懸命、生きていくだけ。

 誰かを助ける力まではあるかわからないけど。

 せめて、自分の人生として、筋をとおして生きて、

 そして、死にたいと思っている。