みなるのブログ

ビビりアラフィフの物思う日々

積年の願い

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 昨夜、夢を見た。

 

 看護師時代に、散々いじめられた、

 キツイ先輩に、

 初めてちゃんと、言い返す夢だった。

 

 夢の中の先輩は、驚いて、

 目を見開いてこちらを見ていたと思う。

 目覚めたわたしは、

 「やっと、言ってやった」と、

 静かな満足感を得た感覚が残っていた。

 

 実際は、ほとんど言い返すことはなく。

 悔しい悲しい腹立だしい思いを、随分した。

 言い返すと、

 「じゃあ、自分ひとりでやれば?!」

 と突き放されて、

 仕事にならなくなるのも嫌だったし、

 意地悪や暴言が更に悪化するのではとの

 恐れもあった。

 あとは、自分のプライドもあり。

 「こんな低劣な人と、同じ土俵で争いたくない」

 という気持ちもあった。

 

 以前にも先輩のことを書いたが。

https://minaru.hatenadiary.jp/entry/2022/06/18/174514

 

 2人きりの時や、わたしにわかるようにだけ、

 意地悪をするのだ。

 他部署の人や、

 ドクターや、技師さんや、事務員さんなんかが、

 居ないところで。

 つまり、自分が酷いことをしている意識が

 あったのだろう。

 悪気が、あったのだ。

 それでいて、他の人には、

 気遣いを見せたり、物をあげたり、

 「優しい人」を装って見せる。

 その、腐った性根に、反吐が出る。

 (旧い言い方だけど、言い当てる気がするので)

 わたしの人生で出会った人間の中で、

 ワーストの、レベルの低い人だ。

 

 わたしが職場をやめて、5年くらい経つのに、

 今でも、ふとした時に、

 「あの時ああ言ってやればよかった」

 「あの時のあの意地悪を、みんなの前で話してやればよかった」

 「あれは余りにもひどかった」

 思い出しては腹が立つのだ。

 

 自分が先輩の下にいた時の、

 先輩の歳と同じくらいになってきて、

 「この歳で、役職あって、

 10近く歳下の人に、意地悪してたの?

 大人気なさすぎ。どんな神経だろう?」

 と、思ったりもする。

 到底理解できないし、

 彼女とは、幸い全くタイプが違うのだなと思う。

 

 彼女に直接、言えなかったのには、

 彼女が怖かったのもあった。

 身体は圧倒的にわたしの方が大きかったのだが。

 彼女の持つ、

 「怒りパワー」というか、

 「苛立ちパワー」というか

 いつでも本気で怒って来そうな気配を、

 ヒステリーを起こしそうな危うさを、

 いや、なんだったら、わたしに向き合う時は、

 実は常に怒っていたんじゃないかという、

 ケンカ腰の気配を、

 HSPのわたしは、ヒシヒシと感じて、

 言えなかったのかもしれない。

 怒鳴り声や、怒りは、

 本能レベルで嫌いなので…。

 

 夢の中とはいえ、なぜ言えたのだろう?

 

 思うに、最近職場の頼りないリーダーに、

 遠慮せずにツッコむようになったからかな、

 と思ったりした。

 遠慮して話すと、伝わらないと、わかったのだ。

 (…ハッキリ言っても伝わらないのだが)

 

 同僚に、

 「みなるさん、よく、リーダーに指摘できるね。

 わたしたちは、言っても伝わらないのがわかって、もう諦めてしまったよ」と言われたけど。

 「わたしは逆に、わたしの中で、

 『敬意を払う必要のない人』になったから、

 ズバズバ言いやすくなったんだと思う。

 彼のために言ってるんじゃないよ。

 自分の業務上、不明点があると困るから確認してるだけ」

 と、答えた。

 

 最近は、そんな日々が続いているので、

 少し、言えそうな自信がついたのかな。

 

 どんな意味があるか、

 わからない夢だったけど。

 

 でも、

 積年の願いを、果たしたのかなと。

 別に嬉しい、とかじゃないけど。

 なんだろう。

 仇を打ったあと、みたいな感じかな。

 (打ったことがあるわけじゃないけど。笑)

 嬉しいとか「倒した!」とかじゃないけど。

 ずっとしこりになっていたモノを、

 取ったような感じかな。

 

 実際は何も変わらないけどね。

 何てったって、夢だからさ。

 …、先輩に、もし会うことがあったら、

 今なら何か、言えるのだろうか?

 

 いや。

 もしかしたら、先輩は、

 今頃やったことの報いが返ってきて、

 かわいそうな生活をしているかもしれないから、

 そうしたら、わたしも、

 何か言う気にもならないかもしれない。